鍬のこと

八島式鍬の特徴

従来の鍬

八島式耳鋼入鍬

独自の3層鋼を採用

従来の鍬の刃先は鋼と軟鉄が2層になっていますが、使用しているうちに角の部分が丸く削れてきます。そのままでは除草などの作業に支障がでます。
八島式の耳鋼鍬は刃先の両端に鋼の層を1つ加え3層にすることで長期の使用に耐えることができるようになりました。

鍬ができるまで

鍬の地域性

「谷が変われば形も変わる」と言われるほど鍬は地方性の強い物です。昔は集落毎に鍛冶屋さんがあり、その土地の地質や作物に合わせた鍬を製造していました。(図と表は鳥取県内の平鍬の型と角度、柄の長さなどを表したものです。)
 弊社は主に丹後地方から島根県まで日本海側の地方に向けた鍬を製造し、出荷しております。プロの営農家はその土地の鍬に合わせた体の使い方が身についているので、伝統的な型や角度の鍬でないと使いにくいと言われます。
 しかし、作業内容や体格によって使いやすい角度や柄の長さは違ってきます。弊社はお客様お一人おひとりに合わせた鍬を提案いたします。ご来社いただければ微調整もでき、最適な一本を手にしていただくことができます。

地域角度柄の長さ柄の形状
弓ヶ浜伯耆丹後51°4.0尺割り柄
米子・西伯・日野伯耆丹後63°4.0尺割り柄
琴浦・中山・名和伯耆丹後63°4.5尺割り柄
倉吉・北栄・湯梨浜伯耆丹後58°4.5尺割り柄
青谷・気高伯耆丹後56°4.5尺割り柄
鳥取・八頭因幡51°4.5尺丸柄
鳥取・八頭・若桜因幡53°4.5尺丸柄
佐治・用瀬・智頭因幡53°4.5尺割り柄
若桜因幡55°4.5尺丸柄